CLOSE-UP CARS

10月~12月CLOSE-UP CAR
「ポルシェ・928」

ポルシェ928は、1978年に発売されたスポーツカー。ポルシェ911に代わる主力モデルとして開発され、1977年新世代ポルシェのフラグシップとして登場した。 スポーツ性能とラグジュアリー性を兼ねた車として企画された。 この展示車の外装は全体的に卵形のシルエットにポップアップ式ヘッドランプを採用しているのが特徴で、ライトを点灯すると、 前方に目が飛び出たように見える。 ポルシェ928は1978年にはヨーロッパ・カー・オブ・ザ・イヤーを受賞していて、スポーツカーで唯一の受賞となっている。 残念ながらポルシェの経営悪化に伴い1995年に生産中止された。
ポルシェ356は2017年10月CLOSE-UP CARSで掲載
 車 種  ポルシェ・928
 年 式  1979年
 寸 法  全長443㎝、全幅184㎝、全高130㎝
 排気量  4,470cc/水冷V8 SOHC    最高速度 230km/h

7月~9月CLOSE-UP CAR
「キャデラック  フリートウッドブロアム  クーペ」

キャデラックは、アメリカの自動車メーカー、GMが展開している高級車ブランド。イギリスのロールス・ロイスやドイツのメルセデス・ベンツ、 アメリカのリンカーンなどと並び、世界を代表する高級車である。 展示車は、1981年型フリートウッドブロアム2ドアクーペ。1980年後半から1985年にかけて製造された。 キャデラックの標準生産型のビッグブロックV8は1980年から翌年にかけてのみ搭載され、 1982~85年には出力不足なアルミブロック4100 V8や6/8/4 361 V8が搭載された。リアはGMの典型的なバンパーフィラー。
 車 種  キャデラック  フリートウッドブロアム  2Dクーペ
 年 式  1981年
 寸 法  全長562㎝、全幅195㎝、全高143㎝
 排気量  6,032cc/V8

4月~6月CLOSE-UP CAR
「フォードコンバーチブルカブリオレ  モデルA」

フォードモデルAはモデルTの後継として1928年に発売された車種である。 翌年には200万台を突破、2ドア(当時500ドル)から、デュアルカウル付きのタウンカー(当時1,200ドル)まで、様々なボディスタイルを販売した。 1930年3月には300万台に達し、9種類のボディスタイルが用意された。全ボディタイプで485.8万台が作られたが、1932年に生産を終了した。 後継車種は直列4気筒エンジンを搭載したモデルBとフォードの新型フラットヘッドV8エンジンを搭載したモデル18とした。 フォードモデルAは本国の他に、欧州そして日本の工場でも生産していた。 モデルAは、フォードの黄金期を象徴する車で美的感覚と実用性を兼ね備え、世界で愛された車だった。
隣接の展示車はフォードスタンダードクーペB。  
 車 種  フォードコンバーチブルカブリオレ  2ドア  モデルA
 年 式  1930年頃
 寸 法  全長388㎝、全幅169㎝、全高190㎝
 排気量  3,300cc/水冷直列4気筒 40hp

1月~3月CLOSE-UP CAR
「ニッサンブルーバードマキシマ」

マキシマは、日産自動車が製造、国内の販売は1984年から1994年の10年間。 豪州ではティアナ、その他セフィーロ、ローレルで販売していた国もあった。 初代は1981年に910型ブルーバードをベースとして北アメリカで発売。 1984年モデルからは日産モデルの「NISSAN MAXIMA」となった。 このクローズアップ車は2代目 PU11型。 1984年10月に日本では「ブルーバードマキシマ」として、アメリカ市場では引き続き「マキシマ」として同時発売。 初代とは異なり日本仕様にも810型以来となる6気筒エンジンを搭載、日米同時発売された。 PU11系ブルーバードマキシマは、V型6気筒 VG20ET型エンジン、駆動方式がFFに変更された。 V6エンジンとFFの組み合わせは日本初であった。
 車 種  ニッサンブルーバードマキシマ
 年 式  1986年
 寸 法  全長461㎝、全幅169㎝、全高137㎝、車両重量1,655㎏
 排気量  1,990cc/V型6気筒

9月~11月CLOSE-UP CAR
「BMW・5」

BMW・5シリーズは、ドイツのBMWが製造販売している高級車である。 1972年に初代モデルがデビュー、そのミディアムセダン「5シリーズ」は1981年にフルモデルチェンジを実施し、展示車の2代目E28型に移行した。 プラットホームは第2世代5シリーズ、6シリーズ(E24系)と共有している。 初代よりボディの空力特性が改善され、サスペンションの改良も図られるなど、着実に進化したモデルとなった。 デザイン面は初代を磨き上げた感じが強い。前傾したフロントフェイスが人気のフォルム。
 車 種  BMW・5
 年 式  1982年
 寸 法  全長462㎝、全幅170㎝、全高141㎝、車両重量1,280㎏
 排気量  2,693cc/直列6気筒SOHC

6月~8月CLOSE-UP CAR
「ジャガー420」

ジャガーはイギリスの自動車メーカーである。ジャガー420は、1966年に登場し1968年まで生産された乗用車である。 当時のロードテストでは、最高速度は時速約201km、0-60mph加速は10秒以内と高性能車であった。 1967年、420は好評で人気があり、生産台数もジャガー製サルーンの最多を記録した。 しかし、新型車XJ6の販売投入もあり、需要が低下して生産を早期に打ち切ったため、約1万台の生産に留まった。 展示の420は1967年製造。気品に満ちたボディとワイヤーホイールが美しい。
 車 種  ジャガー420
 年 式  1967年
 寸 法  全長477㎝、全幅170㎝、全高138㎝、車両重量1,640㎏
 排気量  4,230cc/直列6気筒DOHC

3月~5月CLOSE-UP CAR
「メルセデスベンツ600リムジーネ」

今回はショートホイールのセダン「リムジーネ」。以前ロングのリムジン「プルマン」を展示した。 ダイムラー・ベンツは1963年のフランクフルト・ショーで同社のラインナップの頂点としてこのベンツ600を発表。 巨大で重量級のボディに時代の先端を行く油圧バキューム式などによる快適・豪華装備が備わり、18年に亘り生産が続けられた。 ボディタイプは、「リムジーネ」、「プルマン」、「ランドーレット」の3タイプ。リムジーネは2列シート5人または6人乗、最高速度は時速205kmを誇った。 販売は1981年6月まで継続され、その間にリムジーネが2,190台、プルマンが428台生産された。 日本では1965年から8年間にリムジーネが61台、プルマンが8台輸入され、販売された。
 車 種  メルセデス・ベンツ600リムジーネ
 年 式  1979年 NO.10001212000781
 寸 法  全長554㎝、全幅195㎝、全高150㎝、車両重量2,660㎏
 排気量  6,320cc/V型8気筒SOHC

12月~2月CLOSE-UP CAR
「日産フェアレディーZ」

2代目S130型系は1978年~1983年の間に生産された。初代S30型系は3年前の4月クローズアップカーで取り上げた。 日産のフラグシップモデルで、日本を代表するスポーツカー。初代から北米市場をターゲットとした開発が行われていた。 スポーツカーではポルシェ911とともに車名が変わらず半世紀以上継続生産されている数少ない車種である。 '79日本自動車大賞、'80グランプリベストスペシャリティカーなど数々の大賞を受賞。
 車 種  日産フェアレディーZ S130
 年 式  1980年
 寸 法  全長442㎝、全幅169㎝、全高129㎝、車両重量1,225㎏
 排気量  1,990cc/L20E型 直列6気筒

9月~11月CLOSE-UP CAR
「フォード・タウヌス」

フォード・タウヌスは、ヨーロッパフォードが1939年~1982年までドイツで生産、販売したファミリーカー。 1960年代日本にも多数輸入され「タウナス」と親しまれていた。1952年以降のタウヌスは12M・15Mなどと排気量を示す二桁の数字と、 ”傑作”や”代表作”を意味する”Meisterstück”のMを付け加え、Mシリーズとした。 展示のタウヌスは20M、三代目P5系。 ボディスタイルは先代の流れを汲み、丸みを帯び、フロントマスクは大きなグリルを備え、やや保守的となった。 エンジンは タウヌス初となるV型6気筒、85 - 90馬力を発揮した。当時戦略的な価格が設定され、西ドイツ国内で最も廉価な6気筒乗用車だった。
 車 種  フォード・タウヌス20M 2ドア
 年 式  1966年
 寸 法  全長464㎝、全幅170㎝、全高145㎝、車両重量1,365㎏
 排気量  1,998cc/ V型6気筒

6月~8月CLOSE-UP CAR
「フォルクスワーゲンタイプ4」

フォルクスワーゲン・タイプ4は、西ドイツのVWが1968年~1974年まで製造販売していた。1968年10月のパリモーターショーで初めて紹介された。 タイプ4はビートル系の第3弾として登場し、前期型「411」と、後期型「412」がある。 また、ホイールベースを100mm伸ばしてタイプ3より一回り大きくなったボディに、1,679cc、68馬力の空冷エンジンをリアに積んだ。 展示のタイプ4は、VW411、2ドアステーションワゴン、空冷水平対向4気筒エンジンを持つ。西ドイツのVWでビートルの血統を受け継ぎ、開発生産され 最後の空冷エンジン乗用車となった。生産台数は368千台。(ビートルは2千万台以上)
 車 種  フォルクスワーゲンタイプ4
 年 式  1972年
 寸 法  全長455㎝、全幅167㎝、全高147㎝
 排気量  1,690cc

3月~5月CLOSE-UP CAR
「アウディ100」

アウディ(Audi)100は、ドイツ自動車会社アウディのフラッグシップとして1968年にデビュー。1994年まで製造されていた中型乗用車。 世界で初めて直列5気筒ガソリンエンジンを搭載した。このアウディ100は前輪駆動(FF) 。 初代C1系は1968年~1976年に製造され、エンジンは吸気系・圧縮比などのチューニングに応じて80、90、100馬力が存在した。 1970年にはセダンの最上位機種(GL)にVW製の3速ATが加えられている。 68年、アウディ80の1.8L80PSエンジンを、既存のモデルよりひと回り大きな新設計のボディに載せたのがアウディ100。 サスペンションも新しく、スプリングはコイルを採用、ボディはキャビンのみリジッド構造、その前後は衝撃を吸収する安全構造である。
 車 種  アウディ100
 年 式  1970年
 寸 法  全長440㎝、全幅173㎝、全高142㎝、車両重量1,089㎏
 排気量  1,900cc

12月~2月CLOSE-UP CAR
「メルセデス・ベンツ280SE 3.5」

W111シリーズは220SEの誕生の後、1965年に250SE、1968年に280SE、そして1969年に3.5リッターエンジンを搭載した280SE3.5が登場して1971年まで生産された。 3.5リッターエンジンを搭載したモデルは、メルセデスベンツ280SEの中でも生産台数も少なく、またフォルムも美しいことから、 今でも人気の高いモデル。このモデルはハイパフォーマンスモデルで、M116の3500cc/V8エンジンを搭載し、200馬力、200km/hを越える速度で巡航することが出来る。高性能の上、フォルムはシンプルでスマートそして懐かしさも漂い、街中で人を振り 向かせるだけの魅力を持っている。
 車 種  メルセデス・ベンツ280SE 3.5
 年 式  1970年
 寸 法  全長490㎝、全幅181㎝、全高144㎝、車両重量1,630㎏
 排気量  3,490cc/ V8 OHC

7月~11月CLOSE-UP CAR
「メルセデス・ベンツ280SEL」

メルセデスベンツ280SEL(W116)は、初めてSクラスと正式に命名されたモデルである。この280SELは、内装、視界、安全性を重視している。 内装は、過剰な装飾はせず、極めてシンプル。視界は、窓ガラスやルームミラー、ドアミラーを大きくしている。 安全性としてダイムラーベンツの特許であるセーフティセル構造をボディに取り入れ、事故時の衝撃を前後のボディで吸収して乗員を保護する。 また、横転に備え、ピラーとルーフは特に強化されている。前後の灯火類は大型化され他車からの視認性を高めいる。 モデル末期1978年からオプションではあるが乗用車用として世界初であるABSが設定された。
 車 種  メルセデス・ベンツ280SEL
 年 式  1979年
 寸 法  全長496㎝、全幅187㎝、全高142㎝、車両重量2,130㎏
 排気量  2,746cc/ 直列6気筒

4月~6月CLOSE-UP CAR
「メルセデス・ベンツ250C」

ダイムラー・ベンツは1968年1月、それまでのW100型に代わる新たなミディアムモデルW114型の通称コンパクトクラスを発売。 W114は、ダイムラー・ベンツがメルセデス・ベンツブランドで1976年まで展開した。 1968年に発売されたことからSTROKE8とも呼ばれ、Sクラスモデルと区別されていたが、内外装とも仕様は高級でエンジンは標準の130馬力を載せた。 クーペモデルはピラーレスハードトップで、モデル表記では、数字の次にCが付く。 リア・サスペンションはセミトレーリングアーム式に変更され、操縦安定性の向上も実現。
 車 種  メルセデス・ベンツ250C 2ドア
 年 式  1970年
 寸 法  全長468㎝、全幅179㎝、全高139㎝、車両重量2,230㎏
 排気量  2,490cc/ 直列6気筒

1月~3月CLOSE-UP CAR
「フォードリンカーンカウンター」

タウンカーは、フォードが製造し、リンカーンのブランドで販売していた自動車である。アメリカ製セダンの中で最大の車体サイズに属する。 1970年代のオイルショック以降、キャディラック等の競合の多くがダウンサイジングをしたが、フォードは昔ながらのはしご型のラダーフレームを生産し続けた。 アメリカの保守層には根強い人気があり、古き良き時代のアメリカ車の乗り味を伝える存在となっていた。 第41代大統領ジョージ・H・W・ブッシュの時代には 大統領専用車にもなった。
 車 種  フォードリンカーンコンチネンタル タウンカー 4ドア セダン
 年 式  1979年
 寸 法  全長591㎝、全幅202㎝、全高140㎝、車両重量2,230㎏
 排気量  6,580cc/V8 S1 400cid(6.6L) AT

10月~12月CLOSE-UP CAR
「フォードスタンダード2ドアクーペ」

モデルBは、1932年それまで続いたモデルAの後継車として発表された。ヘンリー・フォードの「安くて良い車を提供する」という考えのもとにコストを低く抑え、 技術的な変更をできるだけ少なくして製造された。 このモデルBも同様、1932年頃のフォード(モデルB 、V8-8)には、黒いフェンダー、ワイヤーホイール及び後部に取り付けられたスペアタイヤが付属していた。 また、1932年型の主体はV8で、モデルBはそのボディに4気筒エンジンを載せた折衷モデルであった。しかし、これを発売すると瞬く間にヒットし、結果的にV8が広く行き 渡ることになった。
 車 種  フォードスタンダード2ドアクーペ   モデルB
 年 式  1934年
 寸 法  全長388㎝、全幅169㎝、全高190㎝、車両重量1,400㎏
 排気量  3285.5cc/水冷直列4気筒Lヘッド(B4型) 40hp

7月~9月 CLOSE-UP CAR
「日産・スカイライン」

前期型(1985年~1987年)。通称は、7th(セブンス)。7代目R31型スカイライン2000GTセダン・パサージュ。発売当初はスカイライン初の4ドアハードトップモデルと4ドアセダンのみ。 当時大流行していたハイソカーに近い路線を打ち出していた。例えば5連装カセットチャージャーやカードエントリーシステムなど豪華な装備があった。
ハイソカー時代に誕生したこの車は、スポーツグレードでGT-Rを名乗らなかった。 残念ながら従来のスポーツ路線とは大きく異なる高級志向は不評に終った。
 車 種  日産・スカイライン2000GT
 年 式  1986年
 寸 法  全長465㎝、全幅169㎝、全高138㎝、車両重量1,440㎏
 排気量  1,990cc/ 直列6気筒4バルブDOHC (RB20DET)

4月~6月 CLOSE-UP CAR
「日産・フェアレディZ」

初代 S30型系。フェアレディと言うネーミングは前代までのダットサン・フェアレデイからの踏襲で、「マイフェアレディ」(ミュージカル映画)から名付けられた。 欧州の高級GTに匹敵するスペックと魅力的なスタイリングを兼ね備え、その上廉価であり、北米市場を中心に大ヒットした。 日産のイメージリーダーカーとして10年もの長期に渡り生産され、販売台数55万台(内国内販売8万台)というスポーツカーとしては空前の記録を樹立。 現在でも日本国内はもとより世界的オールドカーとして人気が高い。
 車 種  日産・フェアレディZ S30
 年 式  1973年
 寸 法  全長411㎝、全幅163㎝、全高128㎝、車両重量990㎏
 排気量  1,990cc/ L型直列6気筒SOHC (L20)

1月~3月 CLOSE-UP CAR
「いすゞ 117クーペ」

車名の由来は開発コードナンバーで、117サルーンのコードネームで開発されていたフローリアンのクーペ版としての位置付けである。スタイリング等はカロッツェリア・ギアに委託され、ジウジアーロが担当。イタリアンデザインの特徴をもち、フィアット・ディーノなどにも通ずるスタイルである。総生産台数は約86,200台。今日なお日本の旧車趣味界での人気は根強く、多くの愛好家によって保有されている。この117クーペは第3期(1977年-1981年)後期型。駆動FR/E-PA96、G200。角目4灯になり、グリルも網ではなく、横桟型となり、グレード名が入っている等マイナーチェンジされている。後継モデル「ピアッツァ」(1981年5月)が登場するまでフラッグシップの役割を全うした。
 車 種  いすゞ117クーペ 4人乗
 年 式  1979年
 寸 法  全長431㎝、全幅160㎝、全高132㎝
 排気量  1,949cc/直4DOHC2V

10月~12月 CLOSE-UP CAR
「フォード カントリースクワイアワゴン」

フォードカントリースクワイア(後にフォードLTDカントリースクワイア)は、アメリカの自動車メーカーフォードによって組み立てられた一連のステーションワゴン。1951年に発表され、7世代に亘って、1990年代まで存続した。第6世代のスクワイアは1973年に発表され、LTDセダンに基づいていた。 これは、長さ5.7メートルを超える巨大な車であり、そのスタイリングはウッドフレーム/パネルで飾られていた。1975年、カントリースクワイアは格納式ヘッドランプを受け継ぎ、フォードシリーズの最高のワゴンとしてさらに進化した。
 車 種  フォード カントリースクワイアワゴン
 年 式  1978年
 寸 法  全長584㎝、全幅204㎝、全高153㎝
 排気量  6,580cc/V8 OHV
 車両重量 2,270㎏

7月~9月 CLOSE-UP CAR
「フォード サンダーバードクーペ」

アメリカのフォードで製造された高級志向のスペシャルティーカーである。愛称は「ティー・バード」。1958年モデルを含む第2世代は外装部分をコンパクトにして4シーターで車内スペースを最大限に取るようにデザインされた。しかしながら当時の他のアメリカ車に比べて9インチも低い。エンジンはフォードの新型であるFEシリーズの5.8Lエンジンが採用された。サスペンションは前後ともコイル・スプリング式。リアはオプションでエア・スプリングに変更可能。このサンダーバードは発売年にモーター・トレンド誌のカー・オブ・ザ・イヤーに輝いた。販売台数は37,892台、第1世代の2倍販売した。
 車 種  フォード サンダーバードクーペ 2ドアHT
 年 式  1958年
 寸 法  全長521㎝、全幅195㎝、全高133㎝
 排気量  5,760cc/FE V8 OHV

4月~6月 CLOSE-UP CAR
「シボレー・ベルエア―・ノマド・ステーションワゴン」

初代(1953-1957)第1世代のベル・エアーは、いつの時代を通じても、最もアメリカらしい車であり、熱狂的なファンが多い。ハードトップのクロームのヘッドライナー・バンド、クロームの窓枠、フロント・フェンダーの突き出し、独特のテールフィンなどユニークなスタイリング、ボディサイド後方のデザインも特徴的であり、派手さもあり、上品で高級な印象でもある。室内は前後ともベンチシート仕様で、乗車定員は6名。
 車 種  シボレー・ベルエアーノマド・ステーションワゴン 2ドア
 年 式  1956年
 寸 法  全長510㎝、全幅188㎝、全高158㎝
 排気量  4,353cc/V8OHV(最高出力162hp/最大トルク35.5kgm)

12月~3月 CLOSE-UP CAR
「トヨタ1600GT」

1960年代、大衆車のスポーティ化傾向により、コロナ・ハードトップを基本としたスポーツクーペ、1600GTが登場。快適な居住空間やトヨタ2000GTと同じ5速ミッションを備えた本格的な高性能ツーリングカーとして、高い人気があり、トヨタ2000GTの弟分という位置付けであった。生産販売期間は、わずか13か月、2,222台の希少なクーペであり、エンジンは、ヤマハとの共同開発による9R型DOHCが搭載され、小型ではあったが最高速度は175km/hを出した。'68日本グランプリでは、当時の王者スカイライン2000GTBを打ち破り、約3年間ツーリングカーレースを席捲、輝かしい戦歴を残した。同クラスの「日産・ブルーバードSSSクーペ」や「いすゞ・ベレットGT」と並ぶスポーティカーの雄として、存在感を示し、短い生産期間ではあったが一時代を築いた。
 車 種  トヨタ1600GT RT55型
 年 式  1967年
 寸 法  全長412㎝、全幅156㎝、全高137㎝、重量1,035㎏
 排気量  1,587cc/水冷直列4気筒DOHC

10月~11月 CLOSE-UP CAR
「三菱デボネア」

1963年モーターショーでデビューし、1964年に製造開始。以後、1986年のモデルチェンジまでの22年間、基本設計・デザインの変更無しに生産され続けた。日本製の自家用向けセダン型乗用車としてはトヨタ・センチュリーの初代モデルの次に長期間製造された。製造期間の後期以降は古色蒼然としていて「走るシーラカンス」と呼ばれた。 スタイリングは、元GMのデザイナー、ハンス・S・ブレッツナーが担当。1960年代のアメリカ製大型乗用車風のデザインモチーフを用いて角張ったボディ、ボンネット・テール部分の両脇にエッジを立て、フロントグリルを広く取った押出しの強いスタイルである。生産期間中の不人気車ぶりとは変わり、生産終了後は旧車好きの間で人気が高まった。
 車 種  三菱デボネア A31
 年 式  1975年
 寸 法  全長467㎝、全幅169㎝、全高147㎝、重量1,330㎏
 排気量  1,994cc/6G34型 直列6気筒SOHC

9月 CLOSE-UP CAR
「プリンス・グロリア スーパー6」

ワイド&ローのフラットデッキスタイルが特徴。モールがショルダーをぐるりと一周することから「ハチマキグロリア」とも呼ばれた。 当初は直列4気筒1,900ccエンジンのみであったが、1963年6月に直列6気筒モデル、スーパー6を追加した。スーパー6・グランドグロリアは日産セドリックスペシャルやクラウンエイト、センチュリー(トヨタ)とともに国内貴賓用として用いられた。特にグロリアは宮内庁に多数納入されて各宮家にも愛用された。 グロリア・スーパー6(S41D-1型)は、直列6気筒でSOHCの「G7型」(1,988cc、105ps)を搭載。日本製量産乗用車として初のSOHCエンジン搭載車であると同時に、小型車唯一の6気筒車であった。以後日本の各メーカーも追随する。
 車 種  プリンス・グロリア スーパー6
 年 式  1965年
 寸 法  全長465㎝、全幅169㎝、全高148㎝
 排気量  1,988cc

7月~8月 CLOSE-UP CAR
「キャデラック リムジン」

キャデラックは、アメリカの自動車メーカーであるGMが展開している高級車ブランド。イギリスのロールス・ロイスやドイツのメルセデス・ベンツ、アメリカのリンカーンなどと並び、世界を代表する高級車ブランドである。 また、アメリカ大統領の専用車として第一次世界大戦当時のウッドロウ・ウィルソンから、現在のドナルド・トランプに至るまで、長年に亘りライバルのパッカードやリンカーンとともに使用されている。多国で王侯貴族、政府指導者、富裕層にも愛好されている。
 車 種  キャデラック フリーウッドブロアム リムジン
 年 式  1989年
 寸 法  全長655㎝、全幅191㎝、全高152㎝、重量2,730㎏
 排気量  5,030cc

4月~6月 CLOSE-UP CAR
「ベンツ220S」

メルセデス220は、1951年にドイツのフランクフルトモーターショーで発表された。 当時のベーシックモデルである170Sのシャシーとボディを流用し、2.2リットル6気筒エンジンを新開発。ヘッドライトがフェンダーに埋め込まれた、上品でモダンなデザインが特徴。クーペの他に、オーソドックスな4ドアセダン、カブリオレBと呼ばれる2ドアコンバーチブルがラインナップ。 この220Sは、1955年にデビューした丸みを帯びた形状の“Ponton(ポントン)”と呼ばれるシリーズのもの。モデルはW128。2ドアクーペであり、1961年まで製造された。洗練された、高級感・ラグジュエリー感とエレガントさに溢れた印象である。最高速は160km、その高性能ぶりは世界の注目を浴びた。1958年には改良型の220SE(W128)が登場した。
 車 種  メルセデス・ベンツ 220S
 年 式  1959年
 排気量  2,190cc/6気筒

1月~3月 CLOSE-UP CAR
「トヨペットクラウン」

初代クラウンは1955年~1962年に生産された。このクラウンは1961年初代の後期RS30型である。 国外メーカーとは提携せず、米国車の各コンポーネントを手本としながらではあるが、純国産設計で開発された。先行して発売されたトヨペット・スーパーを含め、当時の国産乗用車は劣悪な道路を考慮しトラック用シャシーを通常流用していたが、クラウンでは乗用車専用シャシーを開発して使用するなど、本格的な国産乗用車の先駆者的な存在となった。 後部座席の乗り降りやすさを重視した、観音開きのサイドドアが車体構造上の特徴である。この機能が、タクシー業界などに受け入れらえて販売台数を押し上げる結果となった。2代目モデル以降では前ヒンジ式に改められた為、歴代モデルで唯一の観音開き式ドア採用車となった。
 車 種  トヨペット クラウン
 年 式  1961年
 排気量  1,890cc/3R型 直列4気筒

10月~12月 CLOSE-UP CAR
「ポルシェ356C」

ドイツの自動車メーカー「ポルシェ」が1948年から製造を開始したスポーツカー。車名にポルシェの名を冠した初の自動車。高性能、居住性、実用性を満たした小型スポーツカーである。 ポルシェ356Cは、356Bの後継車に当たる。外観上では、CシリーズとBシリーズに差ほど大きな違いはない。特徴的な装備といえるのが、ポルシェクレストの無いフラットなハブキャップ付きの改良型ホイール。全車種前後輪ともATE製ディスクブレーキが採用された。またCシリーズにも丸型のドアミラーが装備された。後部のバッジがCに変更。内装はシートクッションが下げられ、着座位置が低くなった。エンジン内径φ82.5mm×行程74mm、圧縮比8.5、75PS/5,200rpm、12.5kgm/3,600rpm。約16,700台を製造販売し1965年に生産終了、これが356シリーズ最後のモデルとなった。
 車 種  ポルシェ356C
 年 式  1963年
 排気量  1,582cc/XK6気筒

7月~9月 CLOSE-UP CAR
「メルセデスベンツ 600プルマン」

メルセデスベンツ600は、ショートホイールベースのセダン「リムジーネ」、ロングのリムジン「プルマン」、プルマンベースのオープン仕様「ランドーレット」がある。プルマンには前席と後席を分ける仕切りが装備されている。エンジンはW100型、最高速はリムジーネが210km/h、プルマンが200~205km/h。当時のメルセデスベンツが持てる技術の粋を集め、ロールスロイスも驚愕させた。パワーステアリング等の動作には、電気モーターではなく全て油圧を使用しており、作動音がほとんどない。生産台数はリムジーネが2,190台、プルマンが428台。オールドカーセンタークダンは各一台ずつ展示している。  
 車 種  メルセデス・ベンツ600プルマン
 年 式  1972年型 NO.10001412002096
 排気量  6,332cc/V型8気筒SOHC

4月~6月 CLOSE-UP CAR
「ジャガー マークIX」

マークVの後継モデルとして北米市場をターゲットに開発された。58年秋に発表されたマークIXは、そのセパレートフレーム付き大型サルーン系列の最終発展型。デザインは、フェンダー埋め込みになったヘッドライトと曲線的になったルーフ。基本的にマークVII以来のシャシー、ボディに3.8リッターユニットを積み、パワーステアリング、ダンロップ製全四輪ディスクブレーキを標準装備。オーバードライブ付きや3速AT仕様も選べた。1961年により近代的で大型のマークXが登場するまでに、10,005台が生産された。エンジンはロングストロークタイプ。最高速は183km/h、設計年次の古さを感じさせない高性能ぶりであった。
 車 種  ジャガー マークIX
 年 式  1959年
 排気量  3,781cc/XK6気筒

1月~3月 CLOSE-UP CAR
「フォード マーキュリークーガー」

もともと2ドアのみのスペシャルティーカーという位置付けがクーガーのキャラクターだった。インターミディエートの主力機種だったモンテゴが姿を消したことを受けて、クーガーがモンテゴの後継となった。ホイールベースは2ドアが114インチとモンテゴと同じである。ボディバリエーションは2ドアハードトップ、4ドアピラードハードトップ、4ドアワゴンの3種。上級グレードとして“ブロアム”、スポーティーグレードとして“XR-7”、そしてワゴンの上級グレードとして“ビレイジャー”があった。標準エンジンは302CI(137PS)V型8気筒OHV。しかし翌1978年にはブロアムと4ドアワゴンが消滅。1979年には400CIのオプションユニットも整理された。これは、縁起の良いカラーはゴールド、2ドアハードトップである。
 車 種  マーキュリークーガー
 年 式  1977年
 排気量  6,580cc/V型8気筒OHV
 寸 法  全長5520×全幅2000×全高1400㎜

10月~12月 CLOSE-UP CAR
「ラ・サールクーペ 」

ゼネラルモータース社の最上級車キャデラックのオーナー向けとして設計されたのが、ラ・サールクーペである。
当時、高級車のシンボルであったラジオ、ヒーター、時計等キャデラックと同等の豪華な装備が施してある。
そして、この車のボディデザインは、1930年前半までの標準的なものから、スピードへの意識を感じさせる流線型のラインを持つものとなっている。
モダンクラシックと呼ばれるこのデザインは戦後まで継承され、人々を魅了した。

 車 種  ラ・サール クーペLASALLE COUPE
 年 式  1936年
 排気量  4,074cc/直列8気筒サイドバブル式

7月~9月 CLOSE-UP CAR
メルセデス・ベンツ220SE

220SEは、1958年に発表されたモデル。 EはEinspritzung(燃料噴射)を示す文字で、すでに300SLなどで実用化されていたボッシュ製フューエル・インジェクションを2195ccの6気筒ユニットに装着したもの。 これにより最高出力は115PSに達した。内外装は概ね220Sと同じだが、ボディバリエーションは、当初から4ドアセダン、2ドアカブリオレ/クーペの3タイプがあった。
展示車シルバーメタリック220SEは、オリジナルです。

 車 種  メルセデス・ベンツ220SE
 年 式  1958年
 排気量  2,195cc/6気筒

4月~6月 CLOSE-UP CAR
ビュイック・ロードスター

ゼネラルモータース社の最上キャデラックに次ぐ上級車種として開発されたのが、ビュイックロードスターである。内装のあらゆる所にアールデコ調デザインが施され、華麗で洗練された美しさが漂っている。スポーツタイプらしくエンジンルームにも細やかな工夫がみられ、プラグやコード類はエンジン本体に取り付けられたカバーに内蔵される。また、トランクルームには、ランブルシートを持ち、ゴルフセットの積込みに便利なサイドアーチも装備されている。コンクールコンディションです。

 車 種  ビュイック・ロードスター  ランブルシート
 年 式  1931年
 排気量  4,468cc/直列8気筒OHV



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