HPC工法 豊島五丁目団地

HPCとは

HPC工法(H形鋼プレキャストコンクリート工法)とは、プレキャスト鉄筋コンクリート部材 とH形鋼を組み立てる高層集合住宅用の工法です。1970年代、時代の要請に応じた中高層 (7階から15階程)量産住宅の手法として開発されました。

その構造の基本的考え方は、
①H形鋼の方向性とコンクリートの剛性を有効に活用
②H形鋼を内蔵した現場打柱とPC梁によるラーメン構造
③梁間方向は鉄骨ブレースまたは鉄筋ブレース入りPC壁による連層耐震壁構造
④床はPCあるいはハーフPC板による合成床

※PC(プレキャストコンクリート)  現場で組み立てて設置を行うために工場などで予め製造されたコンクリート


【HPC工法概略図】

弊社は、1970年に日本住宅公団(現UR都市機構)とHPC工法を共同開発して共同住宅の実施設計を行いました。当時年間1千戸という実績を達成しました。 また、民間各社にHPCの技術指導を行い、本工法の普及に努めた実績もあります。HPC工法は、構造上、耐震性には優れており、1978年宮城県沖地震、 1995年阪神淡路大震災、2011年東日本大震災でも証明されています。

【HPC工法共同住宅】  ※弊社設計
 ・1970年 豊島五丁目団地(東京)        14階 日本住宅公団
 ・1972年 北砂1丁目団地(東京)        14階 東京都
 ・1973年 三軒茶屋ハイツ(東京)         8階  民 間
 ・1973年 カステル長森(岐阜)          6階  民 間
 ・1974年 海浜ビレッジ(千葉)         11階 民 間
 ・1975年 宮城野高層団地(宮城)        16階 国 鉄
 ・1976年 三郷早稲田団地(埼玉)        11階 日本住宅公団
 ・1976年 ヴェルド多摩川(東京)        11階 民 間
 ・1978年 公営住宅板付団地(福岡)       10階 福岡県
 ・1984年 浜町病院看護宿舎(福岡)       10階 民 間
 ・1985年 小松川一丁目団地(東京)       13階 東京都

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